乾燥収縮ひずみにより変状が生じた構造物と拡散理論に基づく乾燥収縮解析

  • 小林 仁
    株式会社ピーエス三菱 大阪支店土木技術部
  • 先本 勉
    国土交通省近畿地方整備局 道路部
  • 藤井 隆史
    岡山大学大学院 環境生命科学研究科環境科学専攻
  • 綾野 克紀
    岡山大学大学院 環境生命科学研究科環境科学専攻
  • 宮川 豊章
    京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • CRACKING DUE TO DRYING SHRINKAGE AND DRYING SHRINKAGE ANALYSIS BASED ON DIFFUSION THEORY

抄録

供用後,比較的早い段階でプレストレストコンクリート橋の上部工にひび割れが生じた事例を基に,その発生原因がコンクリートの乾燥収縮ひずみを大きくする粗骨材を使用したことである調査結果を報告する.また,乾燥収縮ひずみが原因で生じた損傷を数値解析によって再現した結果を示す.その結果,部材断面に比べてスパンが長く,乾燥収縮ひずみによる変形に平面保持が成り立つと仮定することができる場合であっても,断面内の乾燥収縮ひずみを一定と仮定した場合にはひび割れによる変状を完全には再現できないことを示す.また,実際に乾燥収縮ひずみが原因で生じたひび割れの方向や発生位置を再現するためには,拡散理論に基づき部材内部の水分移動を考慮した数値解析を実施し,断面内の乾燥収縮ひずみの分布を考慮する必要があることを示す.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205356965504
  • NII論文ID
    130004962059
  • DOI
    10.2208/jscejmcs.69.390
  • ISSN
    21856567
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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