画像処理による河床粒度分布情報の高空間解像度化

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タイトル別名
  • HIGH SPATIAL RESOLUTION SURVEY OF GRAIN SIZE INFORMATION ON RIVER BED BY IMAGE PROCESSING

抄録

効率の良い調査・分析が可能な画像処理法による河床粒度分布調査を用いて高空間解像度の河床粒度情報の取得を試み,短時間調査によって流況と一致する粒度情報の取得可能性を検証した.調査対象は縦断距離50mの山地河川の砂防堰堤堆砂区間であり,その領域内で26箇所という高い空間解像度の調査を実施した.一方,地形測量に基づき,直近の推定出水流量から水理計算によって移動限界粒径dm<sub>c</sub>を導いた.dm<sub>c</sub>と粒度調査結果dmの比較では,堆砂デルタ付近では概ね一致したが,堰堤近傍ではdm<sub>c</sub>より大きなdmが観測された.この調査では,断面毎の流れの変化に伴うdm<sub>c</sub>敏感な応答は認められなかった.画像処理法による粗粒成分分析とふるい分け試験による細粒成分分析を組み合わせた結果では,それぞれの分析法の閾値とした13.2mm付近に存在確率の不連続なピークが認められ,分析方法を分ける粒径の閾値の重要性が示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680333380992
  • NII論文ID
    130004962187
  • DOI
    10.2208/jscejcei.67.i_111
  • ISSN
    21856591
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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