下水処理施設放流水中の残留塩素に着目した毒性同定評価

  • 山本 裕史
    徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 徳島大学総合科学部 徳島大学大学院総合科学教育部
  • 矢野 陽子
    徳島大学総合科学部
  • 森田 隼平
    徳島大学大学院総合科学教育部
  • 西家 早紀
    徳島大学総合科学部
  • 安田 侑右
    徳島大学大学院総合科学教育部
  • 田村 生弥
    徳島大学大学院総合科学教育部 国立環境研究所環境リスク研究センター
  • 鑪迫 典久
    国立環境研究所環境リスク研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Toxity Identification Evaluation for the Effluent of the Selected Sewage Treatment Plants Focused on Residual Chlorine
  • ゲスイ ショリ シセツ ホウリュウ スイチュウ ノ ザンリュウ エンソ ニ チャクモク シタ ドクセイ ドウテイ ヒョウカ

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抄録

環境省より生物応答を用いた排水試験法(検討案)が平成25年3月に公表され, 生物応答を用いた排水評価・管理に関する機運が高まっている. 本研究では, 主に米国の全排水毒性(WET)の試験法を参考に作成された上記試験法に従い, 水生生物3種(魚, ミジンコ, 緑藻)の短期慢性試験を徳島県内の3ヶ所の下水処理施設(A, B, C)に適用し, 残留塩素に着目して毒性同定評価(TIE)の「毒性原因物質の特徴化」を実施した. その結果, 施設Aは3種いずれも有害影響が確認されたほか, 施設Cは緑藻とミジンコに対して強い毒性影響が確認された. 施設Aの緑藻や施設Cの緑藻とミジンコは, 残留塩素による有害影響の可能性が高い一方で, 施設Aのミジンコや魚への有害影響には塩濃度や有機物の寄与も大きいことが示唆された.

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