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- 金森 清
- 愛知学院大学歯学部第二口腔外科学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship between Nasal Deformities and Maxillary Segmental Deviation before cheilop lasty.(In Infants with Complete Unilateral Cleft Lip and Palate)
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抄録
唇顎口蓋裂児の外鼻の変形の原因は,鼻翼軟骨の変形だけでなく,顎の変形が関与していると考えられるが不明な点が多い.そこで外鼻の形態と顎の形態との関連の追求を,50名の片側性口唇蓋裂患者を対象として試みた.<BR>1,Premaxillaの回転は,鄭変形に広範に関与している.特に鼻尖・鼻柱基部の健側偏位の最大の原因と考えられ,その影響は健側の鼻翼部にまで及んでいた.<BR>2,顎裂幅は,歯槽部における骨欠損,smaller segmentの発育不全,premaxillaの回転の総和であるが,鼻変形と大きく関与していた.しかし,後方の硬口蓋・軟口蓋の裂幅は,鼻変形と関係がなかった.<BR>3,両側のsegement最前点の前後差は,左右の鼻翼最外側点・鼻翼基部の前後差と深く関わりを持ち,裂側鼻翼部イの陥凹は,smaller segmentの発育不全の影響やpremaxillaの回転による影響が考えられた.<BR>4,鼻変形を視覚的に最も強く訴える左右の鼻翼幅の差、鼻孔幅の差は,preizzaxillaの同転度,顎裂幅と大きく関与していた.
収録刊行物
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- Journal of Japanese Cleft Palate Association
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Journal of Japanese Cleft Palate Association 10 (1), 32-51, 1985
Japanese Cleft Palate Association
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205452460160
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- NII論文ID
- 130004988231
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- ISSN
- 03865185
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可