酪酸生成菌<I>Butyrivibrio fibrisolvens</I>の経口投与による実験的大腸癌形成の抑制

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抄録

酪酸生成ルーメン菌Butyrivibro fibrisolvensの経口投与よる,大腸癌の抑制効果について調べた。まず,酪酸生成能が高い新規菌株をヤギから単離した。本菌をマウスに経口投与したところ,糞中微生物による酪酸生成量が増加した。また,本菌の投与により,発癌物質で誘発した大腸前癌病変の形成が抑制された。本菌の投与区では大腸内容物中のβ-グルクロニダーゼ活性が低下していたので,このことも前癌病変形成抑制効果の一因であろうと考えられた。以上の結果から,B. fibrisolvensをプロバイオティクスとして利用することにより,大腸癌を予防・抑制できる可能性があると考えられた。

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  • CRID
    1390282680436848000
  • NII論文ID
    130004991169
  • DOI
    10.11266/jpan1998.8.supplement_25
  • ISSN
    13443763
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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