ハタネズミ (<I>Microtus montebelli</I>) の副腎皮質層構成

書誌事項

タイトル別名
  • Adrenocortical Zonation in the Laboratory Japanese Field Vole (<I>Microtus montebelli</I>)
  • ハタネズミ(Microtus montebelli)の副腎皮質層構成
  • ハタネズミ Microtus montebelli ノ フクジン ヒシツソウ

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抄録

1年齢以上のハタネズミの副腎皮質を組織学的に観察し, この種の特徴と性差を検索した。ハタネズミでは皮質全体が雌に比べて雄でより薄く, マウス・ラットと同様であるのに対して, シリアンハムスター・マストミスとは逆であった。雄では束状層が厚く, 網状層が極めて薄く, マウス・ラット・シリアンハムスター・スナネズミと類似しているがマストミスとは逆であった。雌では束状層と網状層が各々外層と内層に区分できた。雌では網状層が厚く残り, 雄と際立った差を示し, マウス・シリアンハムスター・スナネズミ・マストミスと異なっていた。光顕レベルでこの種に特異な付加層はみられなかったが, 雌の網状層内層はこれにあたる可能性が示唆された。ハタネズミの副腎皮質はその食性の特異さからも更に検索を進めるのに値する対象と考えられた。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 42 (2), 251-255, 1993

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (1)*注記

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