不安・抑うつ, 精神疾患に関する英国の学校教育

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  • School Mental Health Education for Anxiety, Depression and Mental Illnesses in U.K. (England & Wales)

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抄録

不安・抑うつを伴う精神疾患は思春期に発症する例が多い。したがって学校での精神保健教育は,精神疾患の予防,早期発見と介入を含む精神保健向上に重要と考えられる。本研究では,わが国の精神保健教育に資するため,多くの実証研究を基に保健教育政策を進める英国の学校精神保健教育について文献調査を中心に情報を収集した。英国では,精神的健康が身体的健康と同様に重要であることが強調され,精神疾患の具体的知識を含む精神保健教育が行われていた。精神保健教育は8歳から始められ,13歳では精神疾患の解説も行われていた。具体的内容としては,不安・抑うつを伴うさまざまな精神疾患の症状と原因,不調時に適切な行動を選択するための知識や考え方についての教育が含まれていた。英国の教育は,不安・抑うつ,実際の精神疾患への具体的言及を含めて,今後のわが国の精神保健教育を検討するうえで大きく参考になると考えられた。

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