東日本大震災における順天堂大学医学部総合診療科医師の活動

書誌事項

タイトル別名
  • AN ACTIVITY REPORT OF PHYSICIANS OF THE DEPARTMENT OF GENERAL MEDICINE, JUNTENDO UNIVERSITY FACULTY OF MEDICINE, REGARDING THE GREAT EAST JAPAN EARTHQUAKE
  • ヒガシニホン ダイシンサイ ニ オケル ジュンテンドウ ダイガク イガクブ ソウゴウ シンリョウカ イシ ノ カツドウ

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抄録

平成23年3月11日に発生した東日本大震災では,津波・火災により広範な範囲が被災し地域の医療システムが崩壊したため,多種多様の医療支援が必要となった.順天堂大学医学部総合診療科の医師も各々の能力を活かし,下記に代表される多くの支援を行った.<br>①新幹線乗客の健康管理,②被災地における医療ニーズの調査,③救護所での診療,④避難者の感染管理,⑤Information Technology(IT)を用いた医療相談システムの確立・運用,⑥肺炎球菌ワクチンの無償接種.<br>急性疾患治療,慢性疾患管理,感染管理,疾患予防など,必要とされる能力は多岐にわたったが,これらのスキルはわれわれが日常業務で担当し得意としているものであった.各医療支援について詳細に報告するとともに,今後の震災時の総合診療医の役割について,以下の提言を行いたい.<br>①早期に被災地に向かい,救急即応チームに引き続き活動する.②被災地全体を調査し,総合的に医療ニーズを判断する.③IT等を活用し被災者の医療相談の窓口となる.④被災後の感染症や慢性疾患の予防・管理を行う.⑤「地域の医療従事者による地域医療の再生」を支援する.

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