遺伝子組換え酵母を用いたPCBおよびモノ水酸化PCBによる構成的アンドロスタン受容体(CAR)作用の検出
書誌事項
- タイトル別名
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- Detection of the agonistic activity of PCBs and mono-hydroxylated PCBs on the constitutive androstane receptor (CAR) using a recombinant yeast assay
抄録
【目的】我々はこれまでに,PCBとそのモノ水酸化物が様々な核内受容体に活性化作用を持つことを,それぞれの受容体を発現させた組換え酵母を用いて検出してきた。PCBのような芳香族炭化水素はアリルハイドロカーボン受容体(AhR)を介してシトクロムP450(CYP)1ファミリーを誘導すると考えられているが,今回,我々はCYP2ファミリーを誘導する受容体である構成的アンドロスタン受容体(constitutive androstane receptor, CAR)に着目し,PCB 34物質およびモノ水酸化PCB 91物質のCARアゴニスト活性を測定した。【方法】被検物質のCAR作用を検出するために,two-hybrid法によってヒトCARのリガンド結合ドメインとコアクチベーター(TIF2)の遺伝子を導入した酵母を用いた。この酵母は,CARの活性化によってレポーター遺伝子LacZを発現するため,その翻訳産物であるβ-ガラクトシダーゼの酵素活性を化学発光法にて測定し,被検物質のCAR活性強度を定量した。【結果】試験したPCBのうち29物質(85%)にCARへのアゴニスト活性が認められ,最も活性の強い2,2',4,6-tetrachlorobiphenyl(BZ# 50)では,溶媒対照の10倍の発光強度を示す被検物質の濃度(EC×10)は73 nMであった。また,モノ水酸化PCBのうち72物質(79%)にCARへのアゴニスト活性が認められ,最も活性の強い2',4',6'-trichlorobiphenyl-4-ol(BZ# 4'-OH-CB30)のEC×10は0.59 nMであった。測定したCAR活性強度の相違を被検物質の化学構造から考察するとともに,AhRおよびその他の核内遺伝子の結果と比較して報告する。
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 39.1 (0), P-132-, 2012
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680523031936
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- NII論文ID
- 130005008730
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可