生体外気道モデルの動的粘弾性座屈解析

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Dynamic Visco-elastic Buckling Analysis of In-Vitro Airway Model

抄録

喘息患者の肺気道の特徴は,気道内壁に多数のひだが発生し,このひだが気道内腔に深く伸びて内腔を強く狭窄していることである。したがって喘息気道における多数のひだの発生のメカニズムの解明は,喘息の診断と治療に対して重要な手がかりを与える可能性がある。本報告では,喘息の発症によるひだの発生を気道平滑筋の収縮による基底膜の動的座屈とモデル化して解析を行った。基底膜は薄肉粘弾性体とモデル化した。そして,周方向および軸方向座屈モード数を決定する計算法を示した。同時に,シリコーンゴムチューブを用いた生体外気道モデルを作製し,衝撃波管を用いて発生させた膨張波をチューブ内部に作用させて動的座屈を起こす実験を行い,計算結果との比較を行った。その結果,予測した周方向座屈モード数は実験結果とほぼ良好に一致し,軸方向座屈モード数は実験結果と定性的に一致した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205593858176
  • NII論文ID
    130005020652
  • DOI
    10.11345/japannctam.61.0.157.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ