Cu(111)表面上に吸着したメチルチオレート分子のホッピング運動

• 小原 通昭

  理研

• 金 有洙

  理研

• 川合 真紀

  理研

書誌事項

タイトル別名

• Tunneling-electron-induced hopping of methylthiolate on Cu (111)

抄録

Cu(111)表面に孤立吸着したCH3S分子にSTM探針からトンネル電子を注入すると、CH3S分子がhollowサイト間をホッピングする現象を見出した。ホッピング確率のバイアス電圧依存性から、トンネル電子注入によるCH3S分子のホッピング運動には、CH3S分子自身が持つC-S伸縮の振動励起が重要であることが分かった。この結果は、C-S伸縮振動が励起されると“anharmonic coupling”により束縛並進モードの振動が多重励起され、最終的にホッピング運動が起こることを示唆している。

収録刊行物

• 表面科学講演大会講演要旨集

  表面科学講演大会講演要旨集 25 (0), 131-131, 2005

  公益社団法人 日本表面科学会

詳細情報

• CRID: 1390001205647385216
• NII論文ID: 130005024835
• DOI: 10.14886/sssj.25.0.131.0
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可