ホルン奏者の金管3重奏旋律に対する自発的な選択的聴取
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- 後藤 靖宏
- 北星学園大学文学部 心理・応用コミュニケーション学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Automatic selective listening of horn performer for the bras trio melody
抄録
ある楽器の演奏者が音楽を聴取する際,自身が演奏や訓練において長期間たずさわってきた楽器の音色を自発的に選択的聴取しているのかを実験的に検証した.ホルン奏者,ホルン以外の楽器奏者および楽器非経験者に対し,トランペット,ホルンおよびテューバで構成される金管楽器3重奏の旋律と,その旋律を音色ごとに変化させた旋律とを用いて再認課題を課し,3者の成績を比較した.その結果,ホルン奏者のみがホルンの旋律を変化させた課題の正答率が最も高かった.旋律聴取に際して特定の音色への注意喚起などをしなかったことを考えると,今回の結果は,楽器の演奏者が,自身が演奏している楽器の音に対して自発的に選択的聴取をしている可能性を示していると考えられる.
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2009 (0), 142-142, 2009
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680651779712
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- NII論文ID
- 130005036414
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可