統合失調症患者のGlobal-Local処理における注意移動の障害

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タイトル別名
  • Impairment in shifts of attention to different levels of global-local stimuli in schizophrenia.

抄録

注意の問題は、統合失調症と関連する認知障害の基本的な特徴と考えられてきた。本研究の目的は統合失調症におけるGlobal優位効果の有無およびGlobalとLocalの水準の反復と切り替えの効果を検討することである。参加者は20名の統合失調症患者と心身ともに健康な20名の対照者であった。GlobalとLocalの水準の反復と切り替えを含むGlobal-Local課題を施行した。結果、患者はLocalよりもGlobal水準でより多くのエラーを示した。対照者ではGlobalからLocal水準への切り替えよりもLocalからGlobal水準への切り替えの反応時間が短かった。他方、患者では双方の切り替えの反応時間に有意差を認めなかった。本結果から、統合失調症患者では、LocalからGlobalへ視覚的注意を移動する過程での障害があることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680652222720
  • NII論文ID
    130005036685
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2011.0.115.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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