遺伝子レベルから見た東南アジア熱帯雨林の一斉開花現象  [in Japanese] Transcriptome analysis of synchronous flowering in Southeast Asia  [in Japanese]

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フタバガキ科植物が優占する東南アジア熱帯低地林では、数年に一度、様々な植物種が同調して起こる大規模な一斉開花現象が観察される。一斉開花がいつ、どのようなメカニズムで発生するのかは、熱帯生物学の最も興味を引く問題の一つである。さらに、開花メカニズムを理解し一斉開花時期の予測を行うことは、十分な種子の確保を可能にすることから、熱帯雨林の保護・再生計画を考える上でも解決すべき重要な問題である。我々は、次世代シークエンサーを用いた発現解析法に、現地の実際の気象データ、モデル植物からわかってきた遺伝子ネットワーク情報を組み合わせた新しい手法を用いることで、フタバガキ科植物における開花メカニズムの解明に取り組んだ。その結果、これまで一斉開花誘導条件の一つと考えられてきた長期の乾燥が起こった際に、花成(開花)遺伝子やショ糖応答遺伝子の発現が顕著に変化することがわかった。本発表では、これらの結果に加え、今回の結果を応用した一斉開花時期の予測や、開花時期予測を利用した熱帯雨林保護・再生の可能性を今後どのように考えていくかについても簡単に触れたい。

Journal

  • The Japanese Forest Society Congress

    The Japanese Forest Society Congress 124(0), 125, 2013

    THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

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