北海道北部の天然生混交林択伐施業地の30年間の動態  [in Japanese] Thirty years of dynamics of a natural mixed forest under a selection system in northern Japan  [in Japanese]

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Author(s)

    • 吉田 俊也 Yoshida Toshiya
    • 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター Field Science Center for Northern Biosphere, Hokkaido University

Abstract

木材生産と環境保全の両立を図る森林の施業方法として、択伐などの非皆伐施業が重要である。北海道では開拓以降広く天然林の択伐が行われてきたが、持続可能性に関するその評価が固まったとは言い難い。そこで、本研究では、北海道北部の天然生針広混交林に設置された大面積施業試験地(北海道大学中川研究林 照査法試験地、面積68ヘクタール:優占樹種は、トドマツ、イタヤカエデ、シナノキ、ミズナラ、ダケカンバ)を対象に、1970年台以降、30年間の林分の変化を明らかにすることを目的とした。調査地内では、胸高直径12.5cm以上のすべての立木の毎木調査に基づき、成長量に見合った単木択伐を10年間隔で行なった。この試験地における20年間の変化を記載した前報(Yoshidaら, 2006:Canadian J For Res, 36: 1363-1375)においては、1.蓄積の漸減、2.とくに耐陰性の高い広葉樹の減少、3.針葉樹の更新の減少が認められた。それらの傾向は今回の30年間の評価でも続いたものの、期間の後半ではそれらの負の影響はやや改善することが示された。

Journal

  • The Japanese Forest Society Congress

    The Japanese Forest Society Congress 124(0), 506, 2013

    THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY

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