カスカディア縁辺域におけるガスハイドレートの分布と地下微生物活動の関係-IODP航海311の結果より
抄録
IODPによる研究掘削航海311「カスカディアマージンハイドレート」では、カスカディア縁辺域において掘削調査が行われた。本研究では、ガスハイドレートの分布するサイトとガスハイドレートのなかったサイトにおいて、メタン生成菌によるメタン生成活性と嫌気的メタン酸化菌によるメタン酸化活性を調べた。その結果、ガスハイトレートの分布する深度においてメタン活性が高く、メタン酸化活性は、表層のみならず100mbsf以深でも活性があることが分かった。これらの結果は、遺伝子解析の結果とも調和的であった。また、ガスハイドレートのないサイトにおいてもメタン生成活性が同じように検出されたことから、ガスハイドレートの形成には、微生物によるメタン生成活性より、岩相の違いが関係していると考えられる。
収録刊行物
-
- 日本地球化学会年会要旨集
-
日本地球化学会年会要旨集 56 (0), 13-13, 2009
一般社団法人日本地球化学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680709864192
-
- NII論文ID
- 130005053793
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可