インド、始生代ダールワール岩体、チトラドゥルガ片岩帯における変成堆積岩の炭素・硫黄・酸素・ストロンチウム同位体研究
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- 山崎 里英
- 静岡大学
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- エム サティシュ-クマール
- 静岡大学
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- 亀井 淳志
- 島根大学
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- 中川 麻悠子
- 東京工業大学
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- 上野 雄一郎
- 東京工業大学
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- 外田 智千
- 国立極地研究所
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- アブドゥッラ ナシース
- 大阪市立大学
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- 吉田 尚弘
- 東京工業大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Carbon, sulfur, oxygen and strontium isotope study of metasedimentary rocks from the Chitradurga schist belt, Archaean Dharwar craton, India
抄録
始生代後期から原生代初期にかけて、酸素濃度の上昇や反世界的な氷河期が報告されている。したがって、この時代の環境を詳細に研究することは、初期地球の発展を知る上で重要である。<BR>インド南部、ダールワール地体のチトラドゥルガ片岩帯には3400Ma-2400Maの弱変成堆積岩が分布している。今回はチトラドゥルガ片岩帯に露出する炭酸塩岩に焦点をあて、炭素・硫黄・酸素・ストロンチウム同位体分析を行った。<BR>予察的な結果では、炭酸塩岩のδ13Cとδ18O、87Sr/86Sr比の結果はそれぞれ-2.3~0.1‰, 14.8~22.5‰、0.715~0.7031となり、炭酸塩岩中の炭素質物質のδ13Cは-22.1~-5.8‰となった。また、珪岩に含まれる硫化物はδ34Sが-0.67~-0.71‰、Δ33Sが0.02~0.14‰を示した。<BR>炭酸塩岩中の炭素質物質の炭素同位体組成は、通常よりも高い値を示している。一番高い値(δ13C=-5.8‰)は結晶質石灰岩からみられ、部分的に変成による再平衡をうけたと予測される。さらに、低い酸素同位体組成と高いストロンチウム比からは、堆積後の変質が示唆される。
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 58 (0), 125-125, 2011
一般社団法人日本地球化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205732755712
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- NII論文ID
- 130005054136
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可