インド、始生代ダールワール岩体、チトラドゥルガ片岩帯における変成堆積岩の炭素・硫黄・酸素・ストロンチウム同位体研究

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タイトル別名
  • Carbon, sulfur, oxygen and strontium isotope study of metasedimentary rocks from the Chitradurga schist belt, Archaean Dharwar craton, India

抄録

始生代後期から原生代初期にかけて、酸素濃度の上昇や反世界的な氷河期が報告されている。したがって、この時代の環境を詳細に研究することは、初期地球の発展を知る上で重要である。<BR>インド南部、ダールワール地体のチトラドゥルガ片岩帯には3400Ma-2400Maの弱変成堆積岩が分布している。今回はチトラドゥルガ片岩帯に露出する炭酸塩岩に焦点をあて、炭素・硫黄・酸素・ストロンチウム同位体分析を行った。<BR>予察的な結果では、炭酸塩岩のδ13Cとδ18O、87Sr/86Sr比の結果はそれぞれ-2.3~0.1‰, 14.8~22.5‰、0.715~0.7031となり、炭酸塩岩中の炭素質物質のδ13Cは-22.1~-5.8‰となった。また、珪岩に含まれる硫化物はδ34Sが-0.67~-0.71‰、Δ33Sが0.02~0.14‰を示した。<BR>炭酸塩岩中の炭素質物質の炭素同位体組成は、通常よりも高い値を示している。一番高い値(δ13C=-5.8‰)は結晶質石灰岩からみられ、部分的に変成による再平衡をうけたと予測される。さらに、低い酸素同位体組成と高いストロンチウム比からは、堆積後の変質が示唆される。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205732755712
  • NII論文ID
    130005054136
  • DOI
    10.14862/geochemproc.58.0.125.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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