超音波Bスキャンモードによるチワワの眼軸長、前房深度、および水晶体厚の測定ならびに眼軸長と体重との相関に関して

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Measurement of axial length, anterior chamber depth and lens thickness in normal Chihuahua by B-mode ultrasonography and the relationship of axial length and body weight

この論文をさがす

抄録

眼組織の計測は眼科領域において重要な検査の一つであり、その中には眼軸長値の測定も含まれる。犬の眼軸長値の正常値は約20～22mmと報告されているがそのほとんどは中型犬以上のデータであり、小型犬種単独における報告はみあたらない。そこで小型犬種における眼軸長の基準値を確立する目的でチワワを対象にBモードにて計測を行ったところ、一定の個体差が有り最大で3.3mmの違いが認められたものの、平均的な眼軸長値は18.1mm前後を示し過去に犬種別に報告された中では最も短い値だった。また体重と眼軸長値との関連について統計学的検討を行ったところ両者には弱い正の相関がみられたが、統計学的に高い相関性は認められなかった。今回の調査はBモードによる正常なチワワの眼軸長および眼組織の計測値に関する初めての報告である。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ