電気分解による海水のアルカリ上昇に及ぼす海水成分の影響

• 乾 貴誌

  富士電機㈱

• 瑞慶覧 章朝

  神奈川工科大学

• 浅川 大輔

  神奈川工科大学

• 豊角 浩之

  神奈川工科大学

• 澤井 淳

  神奈川工科大学

• 當山 広幸

  富士電機㈱

• 中田 栄寿

  富士電機㈱

• 江原 由泰

  東京都市大学

書誌事項

タイトル別名

• Influence of Seawater Composition on Electrolytic Alkaline Preparation:
• 電気分解による海水のアルカリ上昇に及ぼす海水成分の影響 : 海水による湿式スクラバの性能向上に関して
• デンキ ブンカイ ニ ヨル カイスイ ノ アルカリ ジョウショウ ニ オヨボス カイスイ セイブン ノ エイキョウ : カイスイ ニ ヨル シッシキ スクラバ ノ セイノウ コウジョウ ニ カンシテ
• －海水による湿式スクラバの性能向上に関して－
• For improving wet scrubber efficiency

抄録

船舶排ガス中のSOx浄化用湿式スクラバの性能向上に対し，電気分解（電解）による海水のpH上昇とアルカリ度増加を目的として，海水成分の影響を検討した．水槽に８ＬのNaCl（3.5%）水溶液，実海水又は模擬海水を入れ電解し，pH，アルカリ度，導電率を計測した．電極は陽極，陰極ともカーボンとした．模擬海水の成分は任意に調整した．実験の結果，海水の電解では，アルカリ度は上昇するが，pH は上昇しないことが示された．これは，陰極で生成され続けるOH^－が海水中でHCO₃^－と反応しCO₃^2－を生成することやMg（OH）₂などを生成するためと考えられる．また，OH^－とHCO₃^－から生成されたCO₃^2－は，酸を消費する物質であるため，電解によるアルカリ度の上昇量はいずれの水溶液でも同等であることが示された．

収録刊行物

• 環境技術

  環境技術 44 (2), 105-112, 2015

  環境技術学会

キーワード

• 船舶排ガス
• 海水
• 電気分解
• pH
• アルカリ度

詳細情報

• CRID: 1390282679571047936
• NII論文ID: 130005062181
• NII書誌ID: AN00046213
• DOI: 10.5956/jriet.44.105
• ISSN: 18828590
• ISSN: 03889459
• NDL書誌ID: 026154629
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/026154629
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I026154629
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可