両側胸鎖関節を含む胸骨切除を行った甲状腺癌胸骨転移の1例

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タイトル別名
  • Resection of a Metastatic Sternal Tumor Originating from a Thyroid Papillary Carcinoma—A Case Report—
  • 症例 両側胸鎖関節を含む胸骨切除を行った甲状腺癌胸骨転移の1例
  • ショウレイ リョウ ソクキョウ サ カンセツ オ フクム キョウコツ セツジョ オ オコナッタ コウジョウセン ガン キョウ コツ テンイ ノ 1レイ
  • Resection of a Metastatic Sternal Tumor Originating from a Thyroid Papillary Carcinoma—A Case Report—

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抄録

症例は59歳,女性.7年前に甲状腺癌で甲状腺全摘,頸部リンパ節郭清を施行され,病理診断は乳頭癌,pT1bN1bM0,stage IV Aであった.6年前に縦隔リンパ節に再発し,胸骨縦切開下縦隔リンパ節郭清を施行,術後内照射を行った.4年前のPET/CTで胸骨柄・胸骨体および縦隔リンパ節に転移を認め,増大,疼痛も出現し,根治的切除の適応と判断した.手術は頸部襟状切開と胸部正中切開下に,胸骨柄・胸骨体部分切除,両鎖骨・第I,II肋骨肋間筋合併切除,左腕頭静脈合併切除再建,縦隔リンパ節摘出を行い,切除部には左広背筋有茎筋弁を充填した.組織学的に胸骨転移巣には扁平上皮癌を認めた.甲状腺癌胸骨転移に対する拡大胸骨切除は治療選択肢の一つとして十分に考慮できる.

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