日本が発信する再生医療の実用化と展望  [in Japanese]

Access this Article

Author(s)

Abstract

再生医療の分野において, 日本は iPS 細胞などの基礎研究から, 細胞シート工学を用いたヒト臨床応用など世界に先駆けて研究開発が進んでいる. 東京女子医科大学の筆者らのグループは, 培養細胞を平面上のシート状に回収し, 単層もしくは積層化して利用する独自の概念「細胞シート工学」 (cell sheet engineering) を提唱し, 研究開発を進めてきた. この日本発の細胞シートテクノロジーを利用して開発された再生治療が, 角膜・心筋・食道・歯根膜・関節軟骨などの領域で, 実用化が始まっていて, 日本だけでなく海外の患者にまで届けられ始めている. また2014年 iPS 細胞から分化誘導された細胞を用いた世界初のヒト臨床研究も理化学研究所において開始されている. 再生医療の実用化を加速させるための法整備として2014年11月「医薬品医療機器法 (改正薬事法) 」「再生医療安全確保法案」が施行される. 前者は安全性が確認され, 効果が推定されるなら, これまでより少ない症例数でも条件付きで製造や販売が可能とした内容で, 後者は特定細胞加工物の製造の民間委託を可能とした内容である. こういった法整備が進むことにより, 再生医療の実用化に向けて大学や公的研究機関だけでなく, 製薬会社をはじめとした幅広い企業が参入して, 産業化に向けた技術開発が進んでいくと期待される.

Journal

  • Nippon Jibiinkoka Gakkai Kaiho

    Nippon Jibiinkoka Gakkai Kaiho 118(3), 171-175, 2015

    The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    130005065311
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00191551
  • Text Lang
    JPN
  • ISSN
    0030-6622
  • NDL Article ID
    026282925
  • NDL Call No.
    Z19-250
  • Data Source
    NDL  J-STAGE 
Page Top