第115回日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンセミナー 側頭骨の画像診断

  • 内藤 泰
    神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科

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  • 側頭骨の画像診断
  • ダイ115カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ ランチョンセミナー ソクトウコツ ノ ガゾウ シンダン

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側頭骨は狭い領域に微細で機能的に重要な構造が密集しており, わずかな所見の違いが大きな症状の違いに対応することが少なくない. 対象となる病態も先天奇形から感染・炎症, 外傷, 腫瘍など多岐にわたり, その中で, 画像診断は正確な診断, 予後予測, 治療効果の評価と経過観察に重要な役割をはたす. また, 同じ側頭骨内でも対象となる部位や想定する病態によって, CT と MRI を適切に使い分ける必要があり, 軸位断, 冠状断, 矢状断など断面方向の選択も重要である. また, 場合によっては PET も CT/MRI では得られない情報をもたらす. 側頭骨の画像診断では, まずその立体的な解剖構造を把握して一般的疾患の基本所見を理解するとともに, 臨床上で遭遇した希少例について, その都度, 成書や文献などで十分調べて正確な診断を行う経験を積み重ねることが読影力向上につながる.

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