New Perspectives in Osseointegration by Evaluating Bone Quality around Dental Implants

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  • 骨質評価が変えるオッセオインテグレーションの新展開

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オッセオインテグレーションの獲得は,インプラント治療成功のための決定的な要素のひとつである.「オッセオインテグレーション」とは元来,「荷重が加わっているインプラント表面と生体骨組織との構造的かつ機能的結合」と定義されている.しかしながら,ほとんどのインプラントに関する研究では,荷重の有無に関わらずにインプラント周囲の骨組織が評価されているため,インプラント歯学では,荷重の位置づけがきわめて曖昧だといわざるを得ない.<br/> 近年,アメリカ国立衛生研究所[National Institute of Health(NIH)]から,骨組織を完全に説明するためには,骨量や骨密度に加え,骨質の解析が必要であるとの提言がなされた.骨質とは,骨折への抵抗性を示す骨の総合的な特徴であると定義され,骨構造,骨代謝回転,石灰化ならびに損傷の蓄積などから構成される新しい概念である.骨質に関するいくつかの科学的根拠が基礎研究を通して明らかにされてきているが,インプラント歯学では骨質に関しての研究は行われておらず,このことは,荷重から捉えた「オッセオインテグレーション」や「骨質」に関する基礎研究が発展していないことを意味している.<br/> 本総説では,長崎大学が行っているインプラントに関する基礎研究から得られた結果を基盤として,骨質から捉えたオッセオインテグレーションの新しい知見を考察する.

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