抗IL-6受容体抗体Tocilizumabが著効した続発性消化管アミロイドーシスの1例

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  • A CASE OF SECONDARY GASTROINTESTINAL AMYLOIDOSIS SUCCESSFULLY TREATED WITH ANTI-INTERLEUKIN-6 RECEPTOR ANTIBODY TOCILIZUMAB

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抄録

症例は63歳,女性.関節リウマチに対してサラゾスルファピリジン内服加療中に,食思不振と水様便が出現した.消化管内視鏡検査で十二指腸とS状結腸から直腸に顆粒状粘膜を認めた.十二指腸からの生検により関節リウマチに伴う消化管アミロイドーシスと診断した.中心静脈栄養を施行したが効果は認めず,抗インターロイキン-6受容体抗体トシリズマブを投与したところ臨床症状は軽快し,内視鏡・病理所見も改善した.RAに続発した消化管アミロイドーシスに対して,トシリズマブ投与によって内視鏡所見の著明な改善を確認している報告は稀であり,貴重な症例と考えられた.

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