ゾル-ゲル法によるアルミナ担持コバルト–モリブデン触媒の調製と脱硫反応特性

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Alumina-supported Cobalt–molybdenum Catalysts by Sol-gel Method and Hydrodesulfurization Activities

この論文をさがす

抄録

本研究ではAl(O-s-C4H9)3を用いてAl2O3調製時に(NH4)6Mo7O24・4H2O,Co(NO3)2・6H2Oの水溶液を加えるゾル-ゲル法によって,CoおよびMoの活性成分を担持させて脱硫触媒を調製した。触媒のキャラクタリゼーションをXRD,N2吸脱着,NO吸着量,NO吸着種のFT-IR測定により行った。ゾル-ゲル法によって(1)Al2O3調製時にMoを加え焼成後,もう一度Coを担持して焼成したCo-Mo/Al2O3触媒,および(2)Al2O3調製時にCoを加え焼成後,もう一度Moを担持して焼成したMo-Co/Al2O3触媒は,CoとMoの両成分をAl2O3調製時に同時に加えた触媒(sol-gelCoMo/Al2O3触媒)と比較して高活性であることが分かった。何れの触媒の生成物選択性でもほとんどの条件でビフェニルを選択的に生成しており,分散度の高い触媒であることが示唆された。Mo-Co/Al2O3 触媒は2度硫化してもNO吸着量に大きな変化はなかったが,sol-gelCoMo/Al2O3触媒では2度硫化した後,NO吸着量の大きな低下が見られ,このことがこの触媒の活性が低いことと関係している可能性がある。触媒の物性ではゾル-ゲル法を用いて調製したAl2O3担持Co-Mo触媒は一般的な脱硫触媒と比較して高表面積(282~544 m2/g)であったが,細孔径は比較的小さかった(3.7~6.3 nm)。

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ