日本の看護領域における認知行動療法の実践・研究の動向：系統的文献レビュー

• 吉永 尚紀

  宮崎大学テニュアトラック推進機構

• 野崎 章子

  千葉大学大学院看護学研究科精神看護学教育研究分野

• 宇野澤 輝美枝

  千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学

• 浦尾 悠子

  千葉県立保健医療大学看護学科

• 林 佑太

  千葉大学医学部附属病院精神神経科病棟

• 清水 栄司

  千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学

書誌事項

タイトル別名

• Nursing Practice and Research Trends Pertaining to Cognitive Behavioral Therapy in Japan: A Systematic Review

抄録

日本国内の看護領域における認知行動療法の実践・研究の動向を概括することを目的に，事例および効果研究の系統的文献レビューを行った。その結果，認知行動療法は精神疾患を中心にさまざまな看護領域で活用され，また，その多くは入院環境下で実施されていることが明らかになった。効果研究では，看護職による認知行動療法が効果的とする報告が多かったが，その対象や研究デザインは多岐にわたっていた。また，事例研究と効果研究のいずれも，認知行動療法実施中のスーパービジョンなど，質の担保方法に関する報告が少なかった。これらの知見から，継続的なスーパービジョンを含む教育・研修システムの整備，看護職養成課程での認知行動療法に関する基礎教育の実施，そして看護職による認知行動療法の効果を検証するランダム化比較試験の実施が，今後取り組むべき課題と示唆された。

収録刊行物

• 不安症研究

  不安症研究 6 (2), 100-112, 2015

  日本不安症学会

キーワード

• 看護
• 認知行動療法
• 日本
• 系統的文献レビュー

詳細情報

• CRID: 1390001205759241856
• NII論文ID: 130005073980
• DOI: 10.14389/jsad.6.2_100
• ISSN: 21887586
• ISSN: 21887578
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016250493
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可