QCLO法によるグルコースオキシダーゼ活性中心の電子状態計算

DOI Web Site オープンアクセス
  • 吉田 洵也
    東京大学大学院 工学系研究科
  • 平野 敏行
    東京大学生産技術研究所 機械・生体系部門
  • 佐藤 文俊
    東京大学生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Electronic state calculation of the active center of Glucose Oxidase by QCLO method
  • QCLOホウ ニ ヨル グルコースオキシダーゼ カッセイ チュウシン ノ デンシ ジョウタイ ケイサン

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抄録

タンパク質のような巨大分子のカノニカル分子軌道(CMO)計算においては,初期値の精度が解を得るための重要な要素となる.擬カノニカル局在化軌道(QCLO)法は巨大分子の高精度な初期値作成方法の1 つである.これまでのQCLO 法プログラムはペプチド鎖を前提とするため,ヘテロ分子に対しては適用が困難であった.そこで,任意の化学構造を取り扱う新たなQCLO プログラムを開発し,ヘテロ分子に対してもQCLO 法を適用可能にした.本研究ではヘテロ分子FAD を活性中心として持つタンパク質グルコースオキシダーゼ(GOX)モデルに対して,新たなQCLO 法プログラムを用い,初期値の精度を解析した.また,CMO 計算により得られたGOX の活性中心の電子状態について解析した.

収録刊行物

  • 生産研究

    生産研究 67 (3), 265-272, 2015

    東京大学生産技術研究所

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