地域在住高齢者における短鎖および中鎖脂肪酸摂取が8年間の認知機能得点低下に及ぼす影響

  • 大塚 礼
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室
  • 加藤 友紀
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室
  • 西田 裕紀子
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室
  • 丹下 智香子
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室
  • 今井 具子
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室 同志社女子大学生活科学部食品栄養学科
  • 安藤 富士子
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室 愛知淑徳大学健康医療科学部スポーツ・健康医科学科
  • 下方 浩史
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センターNILS-LSA活用研究室 名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Short- and Medium-chain Fatty Acid Intake on Cognitive Score Decline over 8 Years among Community-dwelling Elderly
  • チイキ ザイジュウ コウレイシャ ニ オケル タンサ オヨビ チュウ サ シボウサン セッシュ ガ 8ネンカン ノ ニンチ キノウ トクテン テイカ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究」の第2次調査と, 第3次から第7次調査に1回以上参加し, 第2次調査でMini-Mental State Examination (MMSE: 0-30点) が28点以上の男性298人, 女性272人 (60歳以上) において, 3日間食事秤量記録から算出した短鎖 (炭素数4-7) , 中鎖 (8-10) , 長鎖 (12-22) 脂肪酸摂取量と8年間の認知機能得点低下 (MMSE27点以下) との関連を一般化推定方程式により検討した。多変量調整後, 短鎖 (181 mg/日) または中鎖脂肪酸1 SD (232 mg/日) 上昇に伴い, 認知機能低下のオッズ比は0.86 (95%CI: 0.75-0.98) または0.84 (0.74-0.95) と低値を示し, 長鎖脂肪酸では0.89 (0.76-1.04) であった。短鎖および中鎖脂肪酸摂取は認知機能得点低下リスクを軽減しうる可能性が示唆された。

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参考文献 (30)*注記

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