パラフィン包埋切片を用いた種特異的PCRによる子牛の出血性直腸炎におけるコクシジウムの遺伝子学的同定

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タイトル別名
  • Genetic Identification of Coccidian Parasites in a Calf with Hemorrhagic Proctitis by Species-specific PCR Using Formalin-fixed Paraffin Embedded Sections
  • パラフィン ホウマイセッペン オ モチイタ タネ トクイテキ PCR ニ ヨル コウシ ノ シュッケツセイ チョクチョウエン ニ オケル コクシジウム ノ イデンシガクテキ ドウテイ

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抄録

鹿児島県内の黒毛和種を飼養する1農場で,5カ月齢の子牛が下痢と脱水を呈して死亡したため,病性鑑定を実施した.剖検では空回腸と直腸粘膜の充出血,直腸粘膜に牛鞭虫の寄生を認めた.病理組織学的に直腸粘膜にコクシジウムの重度寄生による出血性腸炎を認めた.直腸病変部のパラフィン包埋切片から抽出したDNAを用いたPCR検査で,Eimeria (E.) bovisE. zuerniiの特異遺伝子を認めた.また,同居子牛の糞便からE. bovisE. zuerniiに類似のオーシストと牛鞭虫卵を検出した.病理組織学的検索とパラフィン包埋切片を用いた遺伝子学的検索をあわせて実施することで,直腸炎の原因がE. bovisE. zuerniiと特定することができた.

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