ノンサーベイ・アプローチによるつくば市産業連関表の作成と応用

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  • Non-Survey Construction and Application of Tsukuva City Input-Output Table
  • ノンサーベイ アプローチ ニ ヨル ツクバシ サンギョウ レンカンヒョウ ノ サクセイ ト オウヨウ

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抄録

つくば市は,1970年の研究学園都市建設以来,多くの国立・民間の教育・研究機関の一大集積地として発展を遂げてきた.さらに1985年の国際科学技術博覧会開催を機に,学園都市周辺地区の工業団地には化学製品産業を中心に多くの企業が進出し,また中心地区には大型の商業施設も建設され,現在では経済・産業においても茨城県南地域の重要な位置を占めるに至っている.こうした発展をみる一方,地域の中小産業と新たな進出産業と研究機関の相互の連携の弱さ,近年の経済不況を反映した企業の工業団地からの撤退等の問題点も指摘されているところである.つくば市レベルでの産業連関表は,こうした地域特有の問題点をより明確にし,また最終需要の波及効果分析を通じても政策提言・評価に有用である.本稿では,主にノンサーベイ・アプローチによるつくば市産業連関表の作成方法を示し,つくば市産業連関表またはその作成過程から得られる各指標をもとに,つくば市経済の構造を分析・考察する.産業連関表作成にあたって,特に投入係数行列の推計にはRAS 法を用いた.つくば市に限らず地方経済の政策課題は多く,同様の手順を踏めば,その他市町村の産業連関表も作成することは可能であり,市町村産業連関表の地域経済分析への利用が強く望まれる.

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