PESの視点から見た森林環境税及び水源基金の課題 — 愛知県の事例検討を中心に

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タイトル別名
  • PESの視点から見た森林環境税及び水源基金の課題 — 愛知県の事例検討を中心に

抄録

1990年代以降、「生態系サービスへの支払い」(Payment for Environmental Services: PES)の考え方に基づいて各種の生態系サービスを維持・保全するための制度ないし仕組みが、世界各地で導入されるようになってきた。本論文では、日本のPES類似制度として、「あいち森と緑づくり税」と「豊川水源基金」、「矢作川水源基金」を取り上げ、その概要とPESに含まれる三要素((1)費用負担、(2)補償、(3)事業)を用いて、費用負担と補償の適合性および事業の効果を分析した。その結果、「あいち森と緑づくり税」は、生態系サービスに対して新たな財源を徴収した取り組み自体がPES類似の制度と見なすことができた。また、二つの基金は生態系サービス全体を対象としていないが、限定した生態系サービス(水源涵養機能)に対する支払いであり、PES類似の制度と言えた。

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被引用文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679458031616
  • NII論文ID
    130005087257
  • DOI
    10.6012/jwei.28.75
  • ISSN
    18839398
    09138277
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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