多発リンパ節腫大を有する孤立性hyaline vascular type Castleman病の1例

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  • A case of hyaline vascular type of Castleman's disease resected by L-shaped mini-sternotomy with a supraclavicular approach: Poly-lymphadenopathy with difficulty in making a definite diagnosis

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抄録

症例は52歳,男性.上縦隔から頚部にかけて多発するリンパ節腫大を認め,針生検では診断が得られず,紹介となった.悪性リンパ腫を疑い,頚部リンパ節生検および胸腔鏡でのリンパ節生検を施行したが診断は得られなかった.そのため,最も腫大したリンパ節を胸骨L字切開と鎖骨上窩頚部半襟状切開を併用して摘出し,hyaline vascular typeのCastleman病と診断を得た.Castleman病は生検では診断に難渋することがあり,その場合はリンパ節をen blocに切除する必要があると考えられた.また,多くの血管や神経が集中する縦隔に好発することから,腫大リンパ節の局在に応じた術式を考慮する必要があると考えられた.

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