社会的企業家を捉える論理

• 日高 優一郎

  山梨学院大学

• 水越 康介

  首都大学東京

書誌事項

タイトル別名

• A Logic for Social Entrepreneur
• ―関係性概念にもとづく公共・非営利マーケティング研究の再検討―
• Re-consideration of the Relationship-Based Research in Marketingfor Public and Non Profit Organizations

抄録

本稿は、近年注目される社会的企業家の活動を手がかりとして、事例分析を行い、関係性概念にもとづく公共・非営利組織のマーケティング研究の可能性を検討する。事例として山梨のワインツーリズムを考察し、社会的企業家を取り巻く多様なステイクホルダーの関係性が、事業を進めていく上での前提となりつつも、再構築されていくダイナミズムを示す。併せて、事業の公共・非営利性が、動態的に変化する関係性に翻弄されながら、事業の途上で構築されていくことを示す。こうした試みは、事業の公共・非営利性を事前に定義して対象を分析するのではなく、当の公共・非営利性をめぐる活動自体が、公共・非営利組織のマーケティング研究の重要な研究対象として捉えられることを示す。

収録刊行物

• 流通研究

  流通研究 16 (3), 69-93, 2014

  日本商業学会

キーワード

• 公共・非営利組織のマーケティング研究
• 社会的企業家
• 関係性
• ステイクホルダー
• 公共・非営利性

詳細情報

• CRID: 1390001205397113344
• NII論文ID: 130005091291
• DOI: 10.5844/jsmd.16.3_69
• ISSN: 21860939
• ISSN: 13459015
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmd/16/3/16_69/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可