• 植田 勇人
    日本てんかん学会基礎研究推進委員会, 医療法人恵喜会 西都病院

この論文をさがす

抄録

脳組織は神経細胞・グリア・脳内微小血管内皮細胞間でのクロストークによってその機能が維持されているが、各細胞の膜構造が脂質二重層から構成されているため、酸化ストレスには元来脆弱な構造を有している。また細胞の有酸素呼吸に伴い常時産生されているフリーラジカル・活性酸素種は、てんかん発作時ドミノ倒し式に大量発生し酸化ストレスカスケードが大きく駆動する。この酸化ストレスの暴走は炎症免疫カスケードをさらに駆動し、ネクローシス・アポトーシスの周辺に炎症病変が形成され、てんかん焦点に組織障害が形成される。

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 33 (1), 111-115, 2015

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ