より安全で確実な小児硬膜外麻酔 ─患児，家族，小児外科医に望まれる術後鎮痛法を目指して─

• 上村 明

  三重大学医学部附属病院臨床麻酔部

書誌事項

タイトル別名

• Pediatric Epidural Analgesia

抄録

成人での硬膜外穿刺は，優れた術後鎮痛法である．しかし小児では躊躇している施設や麻酔科医が多く，この質の高い鎮痛法の恩恵を受けられる小児は，成人に比して少ない．小児硬膜外麻酔を施行すると質の良い覚醒が得られ，患児，親にとって術後の辛い時間を快適に過ごすことができるようになる．外科医，看護師にとっても術後管理が容易である．これは早期回復につながり，病院にとっても負担が軽減する．小児硬膜外麻酔は，適切な道具と方法を選び，施行前に皮膚から硬膜外腔までの距離を予測すれば容易に施行可能である．小児硬膜外麻酔が日常的に，安全に行われ，一人でも多くの子供がこの優れた鎮痛法の恩恵を受けられることを願う．

収録刊行物

• 日本臨床麻酔学会誌

  日本臨床麻酔学会誌 35 (3), 316-324, 2015

  日本臨床麻酔学会

キーワード

• 小児硬膜外麻酔
• 術後鎮痛
• 早期回復
• 点滴法
• 皮膚-硬膜外腔間距離の予測

詳細情報

• CRID: 1390282679735991936
• NII論文ID: 130005094072
• DOI: 10.2199/jjsca.35.316
• ISSN: 13499149
• ISSN: 02854945
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/35/3/35_316/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016061238
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可