エチレン/エチルアクリレート共重合体をベースとした未中和カルボン酸を含まないアイオノマーの溶融特性

書誌事項

タイトル別名
  • Rheological Properties of Poly(ethylene-<i>co</i>-ethylacrylate) Based Ionomers in the Absence of Acid Groups
  • エチレン/エチルアクリレート キョウ ジュウゴウタイ オ ベース ト シタ ミチュウワ カルボンサン オ フクマナイ アイオノマー ノ ヨウユウ トクセイ

この論文をさがす

抄録

未中和のカルボン酸を含むアイオノマーにおいては,acid-cation exchangeが溶融粘度の低下に寄与することが知られている.本研究では,Poly(ethylene-co-ethylacrylate) (EEA)を出発原料とする未中和のカルボン酸を含まないEEAアイオノマーについて,線形領域の溶融特性として動的粘弾性を,非線形領域の溶融特性として一軸伸張粘度の検討を行った.EEAアイオノマーは,線形領域においては,低周波数領域でもゲル的挙動が観察され,貯蔵弾性率が損失弾性率以上となった.また,非線形領域ではひずみ硬化性が強く,とくに高イオン濃度の場合には200°Cをこえる温度でもひずみ硬化が確認されるなど,従来のアイオノマーには見られない特徴を示した.未中和のカルボン酸をもたないEEAアイオノマーの一連の実験結果から未中和のカルボン酸のアイオノマーにおける役割を議論した.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 72 (8), 513-520, 2015

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ