産業連関分析とは何か(III)――技術貿易の拡大がもたらすもの

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  • Introduction to Input-Output Analysis (III)

抄録

日米構造協議が,大店法の廃止や系列の問題,あるいは独禁法の強化等,制度の改革にまで論議されるに及び,あらためて日本人の多くは国際的に自由貿易体制の一員であることがいかに厳しいものであるかについて考えぎるをえなくなった。しかし問題の本質は単に制度の改革の面にとどまる訳ではない。その基底には,歴史的に形成された両国の産業構造が基本的にどう異なり,どのように相互に関連しているかの構造的な問題がある。一方で両国の経済的相互依存関係がますます深化していくという過程の中で,どのようにして自由貿易の拡大をはかっていくかが,今,日米双方に関われている新しい課題への挑戦である。

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