低分子化合物による造血幹細胞の体外増幅の可能性

書誌事項

タイトル別名
  • <i>Ex vivo</i> expansion of human cord blood hematopoietic stem cells using small-molecule compounds
  • テイブンシ カゴウブツ ニ ヨル ゾウケツ カンサイボウ ノ タイガイ ゾウフク ノ カノウセイ

この論文をさがす

抄録

造血幹細胞の体外増幅の試みが盛んに行われている。これまでのサイトカインや蛋白製剤を主流とした増幅法に加えて,造血幹細胞の機能分子を標的とした低分子化合物が次々と開発され,造血幹細胞増幅の可能性が広がりつつある。ヒト造血幹細胞の純化法の改良や,免疫不全マウスを用いたヒト造血幹細胞の長期骨髄再構築能の評価系の進歩なども,このような研究の流れを加速させている。体外で増幅あるいは操作した造血幹細胞を用いた移植の臨床試験も盛んに行われるようになり,良好な成果が得られつつある。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 56 (8), 1011-1015, 2015

    一般社団法人 日本血液学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ