高波による海岸道路の盛土被害の発生条件と対策の検討

書誌事項

タイトル別名
  • DISCUSSION ON COASTAL ROAD EMBANKMENT DAMAGE CAUSED BY HIGH WAVES AND COUNTERMEASURES

抄録

近年,海面上昇や波高増大に伴い,海岸道路に来襲する高波の発生頻度が増加傾向にあり,これにより海岸道路の盛土被害が多発している.本研究では,北海道のオホーツク海沿岸における被害事例から,1:10程度の海底勾配をもつ海岸道路の被災限界の目安として,汀線から盛土までの距離が60m程度であることを明らかにした.また,盛土被害の発生条件とその対策について水理模型実験により検討した.その結果,現地の盛土被害の要因と考えられる代表遡上高R2%と沖波波高の関係を明らかにした.さらに,盛土被害の発生条件の目安を,遡上流速u2% = 0.6m/s,水脈厚η2% = 0.9m程度と推定した.また,海岸道路盛土の被害の応急対策として大型土嚢,恒久対策として消波堤の効果を検討した.

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参考文献 (1)*注記

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