虚弱高齢者における空気圧式体重免荷トレッドミルの歩行分析

  • 楠 正和
    嶋田病院リハビリテーション科 西九州大学生活支援科学研究科
  • 宮原 洋八
    西九州大学リハビリテーション学部
  • 深堀 辰彦
    西九州大学生活支援科学研究科 高良台リハビリテーション病院リハケア部

書誌事項

タイトル別名
  • Gait analysis of air pressure body weight support treadmill for frail elderly
  • キョジャク コウレイシャ ニ オケル クウキアツシキ タイジュウメンカ トレッドミル ノ ホコウ ブンセキ

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抄録

[目的]虚弱高齢者に対する空気圧式体重免荷トレッドミル(以下AP-BWST)が免荷量の違いにより,1歩行周期,歩行率,歩幅に与える影響を検証することである。[対象]通所リハビリを利用している20名とした。[方法]Anti-Gravity TreadmillⓇを使用。体重免荷(BWS)は,全荷重(FWB),20%BWS,40%BWS に設定,歩行速度は2km/h とした。各歩行時の体幹加速度を計測し,最大振幅値と1歩行周期,歩行率,歩幅を算出した。[結果]FWB と20%BWS,FWB と40%BWS の比較は,1歩行周期延長,歩行率減少,歩幅拡大した(p<0.01)。20%BWS と40%BWS の比較は,有意な変化はみられなかった。[結語]虚弱高齢者のAP-BWST は,体重を免荷した歩行(20%BWS,40%BWS)によって,歩幅が大きく歩行率が低下した歩行パターンに変化することが示唆された。

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参考文献 (10)*注記

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