2011年東北地方太平洋沖地震津波における避難者発生シミュレーション～石巻市門脇地区を対象として～

• 土肥 裕史

  京都大学大学院 工学研究科

• 奥村 与志弘

  京都大学大学院 地球環境学堂

• 小山 真紀

  京都大学大学院 医学研究科

• 清野 純史

  京都大学大学院 地球環境学堂

書誌事項

タイトル別名

• EVACUEE GENERATION SIMULATION OF THE 2011 TOHOKU TSUNAMI IN KADONOWAKI, ISHINOMAKI

抄録

東日本大震災では津波避難の難しさが改めて認識された．津波来襲まで30分以上の時間があり，公的機関から津波や避難の情報が提供されていたが，多くの住民が津波にのまれた．本研究では，発震から避難開始までを対象とした避難者発生に着目する．著者らは，さまざまな人々が住民の早期避難に繋がる重要な役割を担っているとの認識に基づき，避難者発生モデルを用いた避難数値計算手法を開発している．本研究では，同手法を東日本大震災時の石巻市門脇地区の避難行動に適用し，避難開始の特徴を考察した．その結果，同地区では時間の経過とともに情報発信源が減少し，避難を開始しづらい状況へと推移したことがわかった．また，海岸付近では，高台付近と比較して情報発信源が少なく，避難を開始しづらい状況であったことがわかった．

収録刊行物

• 土木学会論文集A1（構造・地震工学）

  土木学会論文集A1（構造・地震工学） 71 (4), I_823-I_831, 2015

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• Evacuee generation
• The 2011 Tohoku tsunami
• Evacuation simulation
• Kadonowaki
• Ishinomaki

詳細情報

• CRID: 1390282680327287424
• NII論文ID: 130005100224
• DOI: 10.2208/jscejseee.71.i_823
• ISSN: 21854653
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejseee/71/4/71_I_823/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可