環境直接支払の費用対効果におけるターゲティング戦略の影響―米国保全留保プログラムの事例―

書誌事項

タイトル別名
  • THE COST-EFFECTIVENESS OF AGRI-ENVIRONMENTAL PAYMENTS UNDER ALTERNATIVE TARGETING STRATEGIES: EMPIRICAL FINDINGS FROM THE CONSERVATION RESERVE PROGRAM IN U.S.

抄録

本研究では,ターゲティング戦略が環境直接支払の費用対効果に与える影響について,米国の保全留保プログラム(CRP)を事例として分析した.環境直接支払の費用はCRP参加による機会費用,環境便益は硝酸態窒素(NO3-N)表層流出の削減量と定義し,それぞれを経済モデル,SWATモデルにより定量化した.両モデルの結果を組み合わせることで,各ターゲティング戦略における費用,環境便益,参加面積を求めた.分析の結果,費用対効果において便益ターゲティングおよび費用便益ターゲティングは,費用ターゲティングを大きく上回ることが示された.政策の予算規模が小さいほど,適切なターゲティング戦略の選択がより重要といえる.なお,便益ターゲティングと費用便益ターゲティングとの間には,費用対効果の面で大きな違いはみられなかった.

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