超音波気管支鏡ガイド下針生検を契機に発症した縦隔リンパ節膿瘍の食道穿破の1例

• 西江 裕忠

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 奥村 文浩

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 水島 隆史

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 福定 繁樹

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 井上 匡央

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 加地 謙太

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 尾関 貴紀

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 安部 快紀

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 岩崎 弘靖

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

• 佐野 仁

  岐阜県立多治見病院 消化器内科

書誌事項

タイトル別名

• A CASE OF ESOPHAGO-MEDIASTINAL ABSCESS THAT UNDERWENT FISTULA FORMATION TO THE ESOPHAGUS AFTER ENDOBRONCHIAL ULTRASOUND-GUIDED TRANSBRONCHIAL NEEDLE ASPIRATION

抄録

症例は65歳，男性．嗄声，食思不振を主訴に受診．左反回神経麻痺とリンパ節腫大（気管分岐部リンパ節；No.107）を認めたため，縦隔リンパ節に対し超音波気管支鏡ガイド下針生検（endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration；EBUS-TBNA）を施行された．検査後37日目に食思不振を主訴に受診，血液検査で炎症反応の上昇を認め，CTでは縦隔リンパ節の腫大，膿瘍形成を認め入院となった．第3病日に施行した上部消化管内視鏡検査で胸部中部食道前壁に穿通を疑う潰瘍性病変を認めた．縦隔リンパ節膿瘍の食道穿破と考え，絶食，抗生剤治療を開始した．保存的治療開始後，徐々に症状は改善し第41病日に退院となった．EBUS-TBNAを契機に縦隔リンパ節炎，膿瘍を発症し食道穿破をきたした稀な症例であるため報告する．

収録刊行物

• 日本消化器内視鏡学会雑誌

  日本消化器内視鏡学会雑誌 57 (9), 2344-2350, 2015

  一般社団法人 日本消化器内視鏡学会

キーワード

• 縦隔リンパ節膿瘍
• 食道穿破
• 超音波気管支鏡ガイド下針生検（EBUS-TBNA）

詳細情報

• CRID: 1390001204222465280
• NII論文ID: 130005100943
• DOI: 10.11280/gee.57.2344
• ISSN: 18845738
• ISSN: 03871207
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016006952
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可