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- 松下 正
- 名古屋大学医学部附属病院 輸血部
書誌事項
- タイトル別名
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- Current progress and future direction of hemophilia treatment
- ケツユウビョウ チリョウ ノ シュダン ト ソノ シンポ
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抄録
血友病に対する治療は,きわめて高度に精製された凝固因子濃縮製剤による補充療法により安定化し,とくに定期補充療法の導入によってインヒビターのない患者のQOLの向上は著しい。また近年日本血栓止血学会や本学会の努力によりガイドラインが整備され,治療手段の均てん化が進んでいる。しかしながら,凝固因子製剤の半減期は短く頻回の静脈注射が必要であり,これらは依然として患者にとって苦痛を伴うものとなっている。何よりもインヒビターの発生は血友病治療における大きな障壁となっている。近年,より持続的な治療効果を発揮する長時間作用型薬剤や,より強力な止血凝固作用を示すバイパス止血薬剤に加えて,新しい治療コンセプトによる新規治療薬が登場し,血友病治療の手段の新規開発はひとつのブームを迎えている。本稿では,これら新規薬剤も含めつつ,あくまでもガイドラインを基本に標準的な血友病治療法と今後のパースペクティブについて解説することとした。
収録刊行物
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- 臨床血液
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臨床血液 56 (10), 2100-2109, 2015
一般社団法人 日本血液学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205035893248
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- NII論文ID
- 130005103289
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- NII書誌ID
- AN00252940
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- ISSN
- 18820824
- 04851439
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- NDL書誌ID
- 026758481
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- PubMed
- 26458450
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可