色素増感太陽電池への応用を指向したBODIPY骨格をもつスクアリリウム系色素

  • 前田 壮志
    大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学系専攻応用化学分野
  • 垣尾 大輔
    大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学系専攻応用化学分野
  • 八木 繁幸
    大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学系専攻応用化学分野
  • 中澄 博行
    大阪府立大学大学院工学研究科物質・化学系専攻応用化学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Squaraine Dyes with BODIPY Skeletons for the Application to Dye-Sensitized Solar Cells
  • シキソ ゾウカン タイヨウ デンチ エ ノ オウヨウ オ シコウ シタ BODIPY コッカク オ モツ スクアリリウムケイ シキソ

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抄録

可視光から近赤外光領域における色素増感太陽電池の分光感度向上を期待して,4,4-difluoro-4-bora-3a,4a-diaza-s-indacene (BODIPY)骨格およびスクアリリウム色素骨格からなる新規複合型色素SQB-aSQB-bを設計した。それらは四角酸スズ誘導体を用いたクロスカップリングに続く縮合反応により合成した。SQB-aは可視光領域に(582 nm)に極大吸収を示し,ドナー性置換基をBODIPY骨格にもつSQB-bは長波長領域に2つの極大吸収(745 nm,612 nm)を示した。それらは各成分単独のスペクトルとは異なっており,光吸収に際して両成分が互いに影響することが明らかとなった。SQB-aSQB-bおよび四角酸残基をもつ前駆体SSQB-bは色素増感太陽電池の増感色素として機能した。とくにSQB-bSSQB-bは近赤外光から可視光領域に分光感度が見られた。

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 88 (7), 208-217, 2015

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (2)*注記

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