地方都市に共通したまちなか居住の実態と課題に関する一考察

  • 沖村 駿成
    北陸電気工事株式会社
  • 樋口 秀
    長岡技術科学大学大学院工学研究科 環境社会基盤工学専攻
  • 中出 文平
    長岡技術科学大学大学院工学研究科 環境社会基盤工学専攻
  • 松川 寿也
    長岡技術科学大学大学院工学研究科 環境社会基盤工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Living at Central Area in Local City
  • 地方都市に共通したまちなか居住の実態と課題に関する一考察 : 新潟県内4市を対象としたケーススタディ
  • チホウ トシ ニ キョウツウ シタ マチナカキョジュウ ノ ジッタイ ト カダイ ニ カンスル イチ コウサツ : ニイガタ ケンナイ 4シ オ タイショウ ト シタ ケース スタディ
  • A Case Study of 4 Cities in Niigata Prefecture
  • 新潟県内4市を対象としたケーススタディ

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抄録

本研究は全国で共通して実施されている国勢調査の結果を用いて住宅と世帯の構造から、まちなか居住の実態を把握し、課題を探ることを目的としている。 まず、まちなかを1970年DIDと定義した。そして研究対象とした新潟市、長岡市、上越市高田地区、十日町市の4市のまちなかに存在する地区を一括してクラスター分析し、6つのタイプに分類した。さらに、人口減少が顕著なタイプの地区を分析した結果、地方都市のまちなかで人口減少が起こっているのは戸建て住宅が主体となった地区であり、その要因は地区の世帯分離と住宅系敷地の減少による住宅の滅失によって引き起こされていることが明らかになった。 今後まちなか居住を促進するためには戸建て住宅居住世帯への対応が急務であり、空地となった敷地の統合によって敷地の面積・形状の問題を解決し、地区への転入支援をおこなうことが必要といえる。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 50 (3), 926-631, 2015-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

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