スケーリング補間を用いた全方位自由視点立体画像の生成

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  • A Method to Generate Free Viewpoint 3D Images by Scaling Interpolation
  • スケーリング ホカン オ モチイタ ゼンホウイ ジユウ シテン リッタイ ガゾウ ノ セイセイ

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抄録

遠隔地の情景の提示を臨場感豊かに行うテレプレゼンス技術において，利用者に提示する画像は全方位で視点を自由に変更できることが求められている．また，遠隔地の物体のリアルな奥行感を得るために，3D画像による立体表示も必要である．このような3次元自由視点画像を取得する際に，複数台のカメラや高価な全方位画像センサーを使用する方法や距離画像を用いて画像マッピングを行う方法が提案されているが，使用するカメラが多く，複雑なシステムとなる問題や距離計測の誤差によるオクルージョンが生じる問題がある．これらの問題を解決するために，著者らは1台のカメラと1枚のミラーによって構成される3次元自由視点画像撮影システムを提案した．しかし，ミラーを回転させながら撮影を行うため，生成される自由視点立体画像にエッジの不連続な部分が生じる問題があった．本論文ではスケーリング補間による滑らかな3次元自由視点画像生成法を提案する．エッジが不連続の画像列に対して，横方向へスケーリングし，エッジの傾きを変えることで，画像列中のエッジの端点の位置を上下方向に移動させる．これにより画像列間におけるエッジのつながりを改善し，滑らかな自由視点画像を生成する．提案手法の有効性は，実写画像を用いた実験により確認された．

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