海氷群を伴った遡上津波のピロティ形式の建築物への作用に関する研究

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タイトル別名
  • INTERACTION BETWEEN SEA ICE FLOES DRIVEN BY RUN-UP TSUNAMI AND A STRUCTURE WITH PILOTI COLUMN CONSTRUCTION
  • カイヒョウグン オ トモナッタ ソジョウ ツナミ ノ ピロティ ケイシキ ノ ケンチクブツ エ ノ サヨウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究では,海氷群を伴った遡上津波による,津波避難施設等にも採用されているピロティ構造への作用形態やリスク等を明らかにするため水理模型実験を実施した.氷群や多量の漂流物がない場合には,ピロティ構造が有効であることを確認したが,氷群存在時には,氷群が柱間で閉塞(ジャム形成)して,流れをせき止め,水位が大きく上昇する事,氷群による衝突力に続き,氷群なしに比べ1オーダー大きい主流方向の静的な荷重が持続する事,同時にその荷重と同程度の鉛直上向の荷重も作用する事,等が分かった.大量の漂流物が存在する場所でのピロティ構造や窓等の開口を有する施設の設計には,その部分の津波力低減を考慮しない方が安全側である事,避難に際しては,水位上昇や氷塊のパイルアップにより,通常の津波時より高所へ避難する必要がある事が提言できた.

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