NMR化学シフトの起源と高分子のNMR構造解析

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タイトル別名
  • Structural Analysis of Polymers Based on the Origin of the NMR Chemical Shift
  • NMR カガク シフト ノ キゲン ト コウブンシ ノ NMR コウゾウ カイセキ

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抄録

ポリオレフィンの 13C NMR立体規則性スペクトルについて,Suter-Floryの5行5列の回転異性状態マトリックスを用いて得られたコンフォメーションの分率と化学シフトのγ-ゴーシュ効果を用いて化学シフト計算を行い,実測結果との良好な一致が得られることを示した.この計算によって立体規則性ピークの起源を解明するとともに,実験的に困難な 13C NMR立体規則性ピークの新たな帰属法として用いることができることがわかった.一方,生体高分子についても,半経験的化学シフト計算が化学シフトと生体高分子の間の構造や水素結合の解明に威力を発揮し,その構造解析に用いることができることを示した.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 72 (11), 653-660, 2015

    公益社団法人 高分子学会

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