都市空間において記憶された経験を捉えるための一試論

書誌事項

タイトル別名
  • AN APPROACH FOR UNDERSTANDING REMEMBERED EXPERIENCES IN URBAN CITY

抄録

本論は都市空間において記憶された経験のひとつである生活史に着目し,含まれる要素とその特性の理解を目的とし,文法に基づいた要素の抽出・図化を試みるものである.抽出された要素の分類とクロス集計から,記憶された経験に含まれる空間的要素,物的要素,媒質的要素の傾向を把握した.次に,文法に基づいた図化を試みるた.その結果,機能的特性として繰り返し要素には記憶の変化点や結節点,包括要素には記憶の集合体の形成が,物性的特性として繰り返し要素には拠点性・中心性・刺激性,包括要素には地域性・属性・時代性があることを示した.また,人の認識は時間経過と共に変化するだけではなく,その経験頻度によって記憶される要素に違いが発生する可能性と,繰り返し要素と包括要素の特性から今後のまちづくりへの展開の可能性を確認した.

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